季節の変わり目や気温が下がる時期になると、「ぎっくり腰」の患者様が急増します。 寒さで筋肉がこわばり、ちょっとした動作でも激痛が走ってしまうのがぎっくり腰です。
今回は、ぎっくり腰になりやすい季節の予防のポイントと、万が一なってしまった時のための正しい応急処置をご紹介します。
🚨なぜ、ぎっくり腰は特定の季節に増えるのか?
ぎっくり腰は、重いものを持ち上げた時だけでなく、くしゃみや顔を洗うなどの日常の何気ない動作でも起こります。
最大の原因は、**「筋肉の冷えと硬直」**です。
寒さによる筋肉の収縮: 気温が下がると、体は熱を逃さないように筋肉をギュッと収縮させます。
血行不良: 筋肉が硬くなると、血液の巡りが悪くなり、疲労物質が溜まりやすくなります。
柔軟性の低下: 準備ができていない硬い筋肉は、急な負荷に耐えられず、簡単に損傷してしまいます。
📌ぎっくり腰を予防するための3つのポイント
日頃から以下の点を意識して、腰に負担をかけない体づくりをしましょう。
1. 「温活」で腰回りの血行を良くする
シャワーだけでなく湯船に浸かる: 38〜40℃程度のぬるめのお湯にゆっくり浸かり、体の芯から温めて筋肉を緩めましょう。
服装で保温: 腹巻やカイロを活用し、特に朝晩の冷え込みから腰を守りましょう。
2. 毎日5分の「ストレッチ」を習慣にする
お尻と太ももの裏の筋肉を柔らかく保つことが重要です。これらの筋肉が硬いと、腰への負担が大きくなります。
(例:長座体前屈、仰向けで膝を抱え込むストレッチなど)
3. 正しい「動作」を意識する
物を持ち上げる時: 腰だけでなく、股関節と膝を使って体全体で持ち上げましょう。(スクワットの要領)
重いものを運ぶ時: 体に密着させ、背中を丸めないようにしましょう。
🩹万が一、ぎっくり腰になった時の応急処置
激痛が走って動けなくなった場合でも、焦らず以下の処置をしてください。
① 無理に動かず安静にする
まずは一番楽な姿勢を見つけ、安静にします。横向きになり、背中を丸めて膝の間にクッションを挟む体勢が楽な方が多いです。
② 患部を「冷やす」(急性期)
痛みが出た直後は炎症が起きているため、冷やすのが基本です。ビニール袋に入れた氷をタオルで包み、15分程度当てて炎症を鎮めましょう。 ※お風呂や温めるのは、炎症が悪化する可能性があるため避けてください。
③ 整骨院へ連絡・受診
痛みが少し落ち着いたら、無理のない範囲で、早めに専門院にご相談ください。当院では、炎症を抑える処置と、その後の再発予防の施術を行います。
ぎっくり腰は、日頃の予防が何よりも大切です。少しでも「腰が重い」「張っている」と感じたら、お早めに当院にご相談ください。専門的なケアで、つらい季節を乗り切りましょう!